下記のやり方で必要な環境はDavinci Resolve 19 有償版と(HDR表示に対応した)iPhoneです
Davinci Resolveのプロジェクト設定について
マスター設定
の最適化メディア&レンダーキャッシュの欄
【プロキシメディアのフォーマット】はDNxHR 444
【最適化メディアのフォーマット】はDNxHR 444 -HDR
【レンダーキャッシュのフォーマット】はDNxHR 444 -HDR
カラーマネージメント
のカラースペース&変換の欄
【カラーサイエンス】はDaVinci YRGB Color Gamut
【カラー処理モード】はHDR Davinci Wide Gamut Intermediate
【出力カラースペース】はP3-D65 ST2048 1000nit
【HDMIメタデータの最大輝度】は1000nit
カメラRAW
のマスターの欄
【RAWプロファイル】はNikon RAW
次に
Davinci Resolveのカラーページでの操作
カメラRAWの
【デコードに使用】をクリップ
【レンズの歪み】にチェック
【レンズビネット】は良く解らないが数値が入力されていればそのままで
【彩度】20
【コントラスト】35
Davinci Resolveのデリバーページで出力する設定
【フォーマット】はQuickTime
【コーデック】はH.265
【プロファイル】はメイン10
以上がRAWデータを読み込みHDR動画(PQ方式)で出力するまでに必要な設定です(私が把握している範囲ですが)
各設定についての説明
ここからは
私の解る範囲で上の設定について説明していきます
『最適化メディア&レンダーキャッシュ』の【プロキシメディアのフォーマット】【最適化メディアのフォーマット】【レンダーキャッシュのフォーマット】は、なんでこの設定にするか思い出せないのですが、HDRのディスプレイを使用して動画編集する際に綺麗にみえないんだっけかな
『カラーマネージメント』について【カラーサイエンス】と【カラー処理モード】については、この設定が最も多くの色数を扱えるという話で、とりあえずこの設定にしておけば良い、みたいな話を聞いたことが有ります。ただ、人によっては【カラー処理モード】は厳格にHDR Rec.2020 PQにする人もいるようです
【出力カラースペース】は、Rec.2020はYouTubeが推奨しているカラースペースですが、P3-D65の方が安心かも、という話をネットで見かけました。ST2048 はPQ方式という意味です。1000nitは一般的なHDRディスプレイの輝度です。iPhoneも1000nit程度ですよね。なので【HDMIメタデータの最大輝度】もチェックを入れ1000と入力しています
読み込んだRAWデータをタイムラインに載せてカラータブで調整するときにまず、『カメラRAW』ということろで調整をしてます。これに関しては私の工夫であって、他の人はやらないかも。
簡単に説明すると、『カメラRAW』の【彩度】+20【コントラスト】+35にすると、SDRで動画を録った際のピクチャーコントロール【スタンダード】の絵に近い感じになります。その状態にしてから色々調整していくのが私流です。他の人は多分、いきなりHDRのカラーホイールで調整するんじゃないでしょうか。
デリバーについてなんですが、たぶん【プロファイル】のメイン10がHDR出力するのに大事なんじゃないかと思います。
SDRモニターしかない場合のHDR動画の調整方法
ここからは
SDRのモニターしかないのにRAWデータをHDR動画として調整する方法
まず上記の設定でプロジェクト設定を作り
RAWデータを読み込みカラーページで上記の設定をやってみる
次に
上記の設定でデリバーで出力する際に『レンダー』を【タイムライン全体】ではなく【イン点~アウト点の範囲】にして必要最小限の長さで動画を出力する
それをiCloudにアップロードし(HDRに対応したモデルの)iPhoneで露出や色味を確認する
あとは
Davinci Resolve で動画を修正し【イン点~アウト点の範囲】で出力しiCloud経由でiPhoneで色味や露出を確認
を納得いくまで繰り返す
だけです
【イン点~アウト点の範囲】で出力するのは、露出や色味の確認のために毎回【タイムライン全体】を出力していたら、出力時間も長くなるしiCloudにアップロードする時間も長くってしまうからです
iPhoneで動画を確認する際、ちゃんとHDRで出力されていればHDRの表示がでました。この表示が無いとSDRで出力しちゃってる可能性がありますね
完成した動画をYouTubeにアップロードする際はパソコンからアップロードした方が良いとおもいます
iPhoneからYouTubeアプリでHDR動画をアップロードしてもHDRにはなりませんでした
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